ローズマリーの花言葉・名前の由来・エピソード【怖い意味も?】

ローズマリーは、数あるハーブの中でも一際存在感が高く「女王様」のような存在です。

お料理に万能に使えるハーブで、お肉に一枝そえるだけでワンランクアップした「ごちそう」に!また、白湯に一枝入れて毎日飲めば、血行促進の効果で1日元気に過ごせます。

近年、抗酸化作用も注目されていて「若返りのハーブ」としても人気があります。

今回は、気になるローズマリーの花言葉・名前の由来、それにまつわるエピソードを紹介します。

なぜか「怖い」というイメージを持たれている人もいるので、そのあたりも紹介していきます。

ローズマリーの花言葉

ローズマリーの花言葉は、記憶、思い出、変わらぬ愛、私を思って、誠実、忠誠、などがあります。

実際に、ローズマリーは、樟脳(しょうのう)に似た香りが脳を働きを促進し、記憶力を高める効果があると言われています。「記憶、思い出」の象徴として、古代エジプト時代から結婚式・教会の行事・葬式・祭事に使われてきました。

結婚式

結婚式では、常緑で香りが強くいつまでも残ることから「変わらぬ愛」のシンボルとしてローズマリーが使われてきました。

花嫁の花冠の材料に使われ、花婿にはローズマリーの花束が渡され「誠実な愛」を誓いあったそうです。(日本メディカルハーブ教会の記事参照)

お葬式

お葬式では、「記憶、思い出」の象徴として故人を「忘れずに」しのぶ意味をこめて弔いにも用いられていた歴史があります。

ローズマリーの名前の由来

また、ローズマリーの属名は、ラテン語でros(露)marinus(海)です。

ローズマリーは、地中海沿岸の崖や丘に自生し青い花を咲かせることから「海の雫」と名付けられたと言われています。

私は実際に南イタリアのアマルフィー海岸のハイキングコースで、海に面して咲いているローズマリーを見ました。

海に面した崖に咲くローズマリー
海に面した崖に咲くローズマリー

いつか、群生しているローズマリー(海の雫)を見に行きたいと思っています

ローズマリーの怖い花言葉?

ローズマリーの花言葉に怖い意味があるのか調べてみたところ、

「あなたは私を蘇らせる」という意味の花言葉があり、それが怖いことを連想させるという説がネット上にはありました。

ここからは推測ですが、昔ローズマリーには防腐性があることから、亡骸を保存するという意味で墓の周りにローズマリーが植えられた習慣があったそうです。

シェークスピアーの「ロミオとジュリエット」の中にも出てきます。

Dry up your tears and stick your rosemary on this fair course(涙を拭いてこの美しい亡骸にローズマリーを置きなさい)

※書籍:基本のハーブ辞典参照

そんなエピソードから、怖い花言葉を連想させたのかもしれません。

まとめ:ロマンチックな意味を持つハーブ

ローズマリーの花言葉は、「記憶」「思い出」など、記憶力を高める効果のあるハーブであることを連想させます。

それだけではなく、変わらぬ愛・私を思って・忠誠、など、「純愛」を連想させるようなロマンチックな意味もありました。

シェークスピアのハムレットでも「思い出」「忘れないで」という意味で使われていますので、最後に紹介します。

There’s rosemary, that’s for rememberance-pray you, love, remember.(これが思い出のためのローズマリー、愛しい人よ、お願いだからどうぞ忘れないで)

※書籍:基本のハーブ辞典参照