最近、健康目的のハーブのイベントに参加する機会があり「ロスマリン酸」の成分に興味を持ちました。
ロスマリン酸は、ローズマリーの成分から発見され、同じシソ科のハーブに含まれています。ポリフェノールの一種で、抗酸化・抗炎症作用・抗アレルギー作用があるといわれています。
近年では、認知症に効果があるという研究発表があり、注目度がアップしています!
この記事では、ロスマリン酸が多く含まれているハーブ(食べ物の種類)と、期待されている効果(論文参照)をまとめました。
ロスマリン酸の含まれているハーブ(食べ物)
ロスマリン酸は、以下のシソ科のハーブと、イチョウなどに多く含まれています。
ローズマリーから成分が見つかったので、ローズマリーの名前から取って「ロスマリン」と名付けられたそうです。ローズマリーは昔から若返りのハーブとして知られていますが、科学的根拠があったのですね。
ロスマリン酸の含有量としては、スペアミントに特に多く入っているようです(参照元はこちら)
ロスマリン酸の期待される効果とは?
ロスマリン酸の期待される効果と、研究結果をまとめました。
認知症(アルツハイマー病)を予防
アルツハイマー病は、脳の中に「アミロイドαβ」と「αシヌクレイン」いう物質が蓄積されることが原因とされています。現段階では、蓄積された物質を取り除く方法はなく、治療する方法は見つかっていません。
そんな中で、ロスマリン酸にはアミロイドαβやαシヌクレインの蓄積を防ぐ作用が見つかり、アルツハイマー病を予防する効果があると研究結果が発表されました。
また、ロスマリン酸の成分が入ったサプリメントを摂取する実験で、30日後に脳年齢が平均3.64歳若くなったとの結果も発表されています(参照:株式会社わかさ生活プレスリリース)
わかさ生活のロスマリン酸サプリメント
アレルギー症状の緩和
アレルギー症状といえば、花粉症やアトピー性皮膚炎、鼻炎などが挙げられますが、ロスマリン酸の「抗炎症作用」と「免疫調整作用」がアレルギー症状を緩和する効果があると期待されています。
ハーブを勉強しているので、ハーブが花粉症やアレルギーに効果があるというのはいろいろなところで耳にしますが、「ロスマリン酸」の効き目も大きいのかもしれません。
抗うつ効果
シソ科の葉っぱは、うつ病や不安などの治療に使われる漢方薬にも使われていますが、
シソ科の何の成分が効果を発揮しているか特定する実験で、「ロスマリン酸」が主成分である可能性が高いとの結果が発表されました(参照記事はこちら)
もともと、うつ病に効果があるとされるハーブがいくつかありますが(レモンバームなど)、シソ科に含まれる「ロスマリン酸」の効果に関してはまだハーブ本などにもあまり記載されていません(新しく解明されつつあるようです)
まとめ:シソ科のハーブをたくさん摂取しよう!
ハーブや植物の成分に関しては、まだまだ明らかになっていない部分がたくさんあります。
「このハーブはこれに効果があります!」と言い切れるものでは無いのですが、徐々にですが研究が進み、長らく民間療法として使われてきた歴史のあるハーブや薬草の成分に注目が集まっています。
たまたま見かけた「ロスマリン酸」という物質でしたが、シソ科のハーブに多く含まれていてさまざまな健康に効果があることがわかりました。
ハーブを育てている身としてはうれしい情報なので、ベランダで育てているシソ科のハーブをたくさん食べて健康パワーをもらいたいと思います。
より効率よくロスマリン酸を摂取したい人はサプリがおすすめ